彼女との別れ
昨日、
数十年来の友人と
最後のお別れをしてきた。
彼女とは幼稚園から始まり
小学校、中学校と一緒。
そして大人になった今でも
毎年中学の同級会を欠かさないほど
みんな仲が良かった。
彼女は中学時代もそうだが
大人になった今でも
みんなのお姉さんのような存在。
でもだからといって
前へ出ることなく
いつも黙って微笑んで
みんなのことを温かく包み込んでくれるような人だった。
竹を割ったような性格
という言葉は
彼女のためにあったと思えるくらいに
さっぱりしていて気持ちよかった。
正義感が強くて
一本筋が通っていて
本当にかっこよかった。
だから、みんなに愛されていた。
でも、それはきっと
彼女がみんなのことを分け隔てなく
愛を持って接していたから。
闘病中も
私は一度も彼女の泣き言を聞いたことがないし
涙を見たこともなかった。
でも、最後に彼女に会ったとき
彼女は泣いていた。
おそらく大人になってから私が見た
最初で最後の涙。
先月わたしの父が他界したことと、
わたしのことを気遣って
『大変だったね。。』と。
自分も大変なのに
私のために。。。
本当にすごい人だった。
自分のやりたいことを
自分の信念で貫いて
生き切ったひと。
祭壇に向かって
彼女にお別れの挨拶をしている時
なぜかもう一人の私が
お花が綺麗なこと
遺影の彼女がとてもいい笑顔だということを
冷静に見ていた。
安心感にも似た不思議な感覚。
おそらく
わたしがしっかり挨拶できるか
彼女は心配で寄り添っていてくれたのだろう。
最後の最後まで
彼女らしい、と勝手に思う。
ありがとう。
またいつか会おうね。
そして、本当にお疲れ様でした。
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2018.09.09 22:44